日本人と大麻の関係は縄文時代までさかのぼる
縄文時代は土器に縄を押しつけて模様(縄文)としたのだが、その縄も大麻の縄だった。
福井県の鳥浜遺跡⁻という10000年前の縄文時代の遺跡からは、大麻の種が発見されている。
トルコの遺跡から5000年前の大麻の布が出土されているが、それよりさらに古く世界最古と言われている。
日本人と大麻との関わりの中で、具体的にどんなものがあったのでしょうか?
繊維
奈良時代、税金を大麻の布か絹で支払うことができた。
子供があげる凧やコマの糸は丈夫な大麻製。
日本の伝統文化の代表、相撲の横綱の化粧回しや、弓の弦も大麻製。
秋の収穫の祭りにかつぐ神輿(みこし)の上にも、大麻の繊維が垂らされている。
神社のお祓いで、神主が振る大幣には大麻の繊維が使われてた。
神秘
神社で授与するお札や幣を”大麻”と言う。
神社の大きな鈴縄や、巫女が髪を結ぶ際にも麻が使われる。
「大麻神社」という名前の神社は、日本に数十ある。
お札に「大麻」の文字が記されることがあり細長いたんざくのような紙に
「神宮大麻」などと書かれたものをお守りとして売っていいて、中には何も入っていないが、
以前は大麻の穂や葉が実際に入っていたのである。腰につけるお守りのなかにも本物の葉っぱが入っていた。
山にこもって修行する山伏の修験道が小屋にこもって祈りながら焚く「護摩(ごま)」は、もともとは大麻だった。
護摩焚きという神秘的儀式を行っていたのだ。
出産
母親が子供を産むときの痛みを緩和するために、大麻の葉を食べさせることがあった。
お産の際には、天上から吊した麻縄にすがって出産した。
生まれた赤子の臍の緒を縛るのにも麻糸が用いられた。
生まれて初めて着せる衣服(産着=うぶぎ)には、必ず大麻の葉の模様が入っている。
無事生まれたら、神社にいって丈夫に育つように祈祷を受けるのだが、
このときに大麻の茎の繊維が使われる。
食
大麻は大豆より栄養価が高く、タンパク質や必須脂肪酸も豊富。
大麻は八穀(米、麦、大豆など)のひとつに数えられている。
七味唐辛子、つくね、がんもどき、ふりかけ、お粥などとして大麻の実は食べられてきた。
日本全国で郷土食として食べられてきた。
長野県では「麻味噌」「麻の実の野菜煮」
島根県では「鯵のこはだ」「飛龍頭」
愛媛県では「ひろす」「いずみや」
大阪では「いなりずし」
麻の葉をおひたしにして食べていた地方もある。
外国でも飢饒のときは大麻の種がこぞって食べられたが、日本でも同じだったであろう。
やはり日本と大麻はかなり深く関わっていたようだ。
私達の先祖は麻の衣類で厳しい冬を乗り越え、栄養満点の麻の実を食べ、
すくすく育つようにと麻の模様が付いた産着を赤ちゃんに着せ、大麻を神秘の草と崇めていたのです。
大麻がなければ、そもそもの縄文化の縄が大麻でであった縄文、さらに日本固有の宗教である神道は存在できないのです。
私の名前に”麻”という文字が入っているけど、親に聞いたらすくすくまっすぐ育つようにという意味でつけたらしい。ただ一つの植物なのに、名前にも入るってすごくない!?外人で言ったら”ヘンプさん”がいるようなもんで。