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癲癇研究:明確な結果!医療大麻と小児難治てんかん

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医療大麻が”てんかん(癲癇)”に効くとされている現在、あなたはてんかんについての正しい知識をお持ちですか?

てんかんを含む多くの神経学的状態の潜在的な治療法として、大麻の医学的使用について多くの議論があります。

大麻利用を取り巻く法律上の問題は消えませんが、発作治療としてのマリファナの有用性と安全性に関する科学的研究がなされています。

さらに、大麻には多くの異なる物質が含まれておりそれを使用しているので、研究が困難であることは変えがたい事実です。

 

 

医療大麻/マリファナとは何ですか?

マリファナは多くの名前で知られています。 最も一般的なものは大麻です。 これは、植物学者や製薬企業が最も頻繁に使用するラテン語の名前です。 マリファナという言葉は、大麻植物の葉と雌花を指します。 医療用マリファナは、医療目的で使用される大麻植物全体を指します。

カンナビノイドは、体内の細胞に作用する(カンナビノイド受容体と呼ばれる)大麻中の物質であり、何らかの作用を引き起こす。

2つの主要な成分が含まれます:

・テトラヒドロカンナビノールまたはTHCは、「ハイ」という精神活性効果を引き起こします。

・カンナビジオールまたはCBDは、精神活性作用を引き起こさないが、特定の身体系にいくつかの肯定的な効果を示し、潜在的に発作に影響を及ぼす。

 

 

大麻は発作を助けるか?

数年前の研究室の研究、事例報告、小規模な臨床研究から、カナビスの非精神活性化合物であるカンナビジオールが、発作を抑制するのに役立つ可能性があることが提案されている。

連邦規制がマリファナ、更にカンナビジオールのアクセスも制限しているため、研究者が調査を実施することは財政と時間の制約も増えているために困難であります。


カンナビジオール(CBD)

米国では、カンナビジオールまたはCBD由来の薬物エピディオレックス(英:Epidiolex)のオープンラベル試験(初期の臨床試験で薬の効果を確かめたい時に使う方法)が実施されている。

Epidiolexは、大麻植物から精製された99%油ベースのCBD抽出物であり、GW Pharmaceuticalsによって製造され、各用量において一定した量を与えます。

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米国食品医薬品局(FDA)は、いくつかのてんかんセンターに、各センターの限られた数の人々に対してこの薬物を「思いやりのある使用」として使用する許可を与えました。

最近、小児および成人の レノックス・ガストー症候群(LGS)や、子供のドラベ症候群などの難しいてんかんについて、最標準試験(二重盲検、プラセボ対照試験)が終了しました。

これらの研究からの情報は、GW Pharmaceuticalsの主要な科学会議で発売前に発表されました。

医学雑誌”Lancet Neurology1”では、オープンラベル試験プラセボなしでEpidiolex(99%CBD)を受けた人、薬剤で12週間かそれ以上を完了した方、214人の結果が掲載されました。

・Epidiolexを受けた人の平均年齢は11歳で、2歳から26歳の範囲でした。

・全員が、現在利用可能な治療方法に反応しない難治てんかんを持っていた。

・研究中、発作は平均54%減少した。

・抗発作薬クロバザム(Onfi)を服用している人は、この投薬を受けていない人と比べてより良い反応を示したようです。

 

さらに、子供と大人の レノックス・ガストー症候群にEpidiolexを使用し、ドラベ症候群を患っている子供を対象にEpidiolexを使用した2つの最標準試験で有望な結果が出ました。

・プラセボ投与群では発作の減少が20%未満であったのに対し、Epidiolexを使用した2つのレノックス・ガストー症候群研究では発作が40%以上減少した事は、統計的に有意である

・ドラベ試験では、プラセボ群の17%の発作減少と比較して、Epidiolexを使用は痙攣発作の約40%の減少が認められた

オープンラベル形式で行ったイスラエルの研究では、THC1に対してCBD20の比率を有する製品を使用し、癲癇を抑制することが困難な18歳までの小児に試験が行われた。7%の発作が悪化したという報告を除き、かなりの数の人々が発作の減少を報告した

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大麻には副作用がありますか?

カンナビスや大麻には、摂取方法によってさまざまな効果があります。 例えば、マリファナ喫煙の場合、喫煙に関連するリスク因子があります。

発作を治療するために使用された物の副作用は、異なる用量および株系統の違いがあるため、事例報告で十分に文書化されていません。

食欲増加および記憶障害が報告されている。

マリファナは植物であっても、多くの医薬品のように人間の肝臓で分解されていることを知っておくことが重要です。

CBDの場合、植物または油であるため、完全に安全であるという認識があります。 しかしながら、薬物相互作用が起こり得るので、さらなる研究が必要です。

 

カンナビジオール(CBD)

上記のオープンラベルの研究で214人の安全データを含め、議論がなされた

・10%以上の人々に発生した副作用
ー眠気(21%)
ー下痢(17%)
ー疲労(17%)
ー食欲減退(16%)

・ほとんどの副作用は軽度または中等度ですぐに去っていくと記述されている

・深刻な副作用は52人に起こった
ーこれらのうち22種類はおそらく薬に関連するものと見られる
ー最も重大に起こり得る副作用は、人が長時間または繰り返し発作したときのてんかん重積症

レノックス・ガストー症候群およびドラベ症候群の人々の試験で得られた安全性データは、疲労、下痢、および胃の不調感が最も多く報告されています。

ですが興味深いことに、プラセボを投与された人々も多くの下痢を報告し、胃の気分も悪化するという、同様の副作用を示しています。

これは、両方の製品が油であることが原因である可能性があります。

 

てんかん症候群においてのCBDとの薬物間相互作用の研究も始まっている。

・一般的に使用される抗発作薬であるバルプロ酸(VPA)には肝臓の酵素が正常よりも3倍またはそれ以上増加した人が見られます。バルブロ酸のレベルは、CBDを摂取した場合には増加しません。 したがって、CBDとバルプロ酸が同時に合わさると、バルプロ酸が分解されるにつれて、その部分の1つがCBDと互いに影響試合い、一部の人に肝臓の問題のリスクを高めるのではと考えられています。

・また、抗発作薬クロバザムが分解されるにつれて、その主要部がCBDと互いに影響しあい、CBDやOnfiを摂っている一部の人々に見られる疲労の原因となる可能性がある。

・これらの薬物とCBDの相互作用を完全に理解するためには、この分野における多くの研究が必要である。

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医療大麻を支配している法律とは?

米国の多くの州で医学上の理由から大麻を人々に推薦し、処方する法律があります。

しかし、これは連邦法と矛盾しているため、連邦規制のせいで大麻の研究にはさらに複雑な問題があるのです。

これは、マリファナ医療使用に関する州法に従うことを選んだ医師達が連邦法を破ってしまっている可能性がある事を意味します。

州によっては、医師の保護的行為を行っている州もあるが、連邦法と州法、および可能性ある影響を注意していなければならない。

この問題を支配する法律をより明確に理解することが必要なのです。

両親が医療用大麻を州境を越えて運ぶことや、製品を郵送などで送ることは違法です。

企業は、法を避けるためにCBD製品に”麻の抽出物”としてラベル付けすることがよくあります。しかし、製品にCBDがある場合、それはスケジュールⅠの物質であり、州の線を越えて輸送することは違法です。

 

 

他全ての薬が効かない場合、てんかん患者は医療大麻を服用すべきですか?

てんかん患者の約30%がそうであるように、従来の治療法が機能しない場合、大麻を検討することは不合理ではない。

が、これは、特化したてんかんセンターでの徹底的な評価と、従来の治療法(薬理学的および非薬理学的)が合理的に試みられた後にのみ検討されるべきであるのではないか。

州の法律で許可されているように、てんかんの治療法を検討している人は、治療医師と協力して、自分の治療のために最善の決定を下すようてんかん財団は主張しています。

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参考記事:

  1. Devinsky O, Marsh E, Friedman D, et al. Cannabidiol in patients with treatment-resistant epilepsy: an open-label interventional trial. Lancet neurology 2015.
  2. Tzadok M, Uliel-Siboni S, Linder I, et al. CBD-enriched medical cannabis for intractable pediatric epilepsy: The current Israeli experience. Seizure : the journal of the British Epilepsy Association 2016;35:41-44.
  3. Gattone PM, Lammert W, and Devinsky O. Epilepsy Foundation of America Position Statement Medical Marijuana in Epilepsy [online].
  4. Devinksy O, Cilio MR, Cross H, et al. Cannabidiol: pharmacology and potential therapeutic role in epilepsy and other neuropsychiatric disorders. Epilepsia 2014.
  5. ・http://www.epilepsy.com/learn/treating-seizures-and-epilepsy/other-treatment-approaches/medical-marijuana-and-epilepsy

 

 

 

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この記事の投稿者について

Taima University
日本初の大麻学習オンラインコースが受けられる大麻ユニバーシティ!“知識は違法じゃない。”をモットーに日本へ大麻情報を配信中。公平な情報と、みんなで大麻について気兼ねなく真剣に話し合える日本初の大麻コミュニティ。みんなで作り上げていくそんな学校を夢見て。創立者のマリ・アンナは、日本で初めて大麻と出会い、アメリカへ渡り医療大麻と出会う。コロラド州の大学にて医療大麻と大麻栽培を本格的に一から学び、2015年大学を卒業後、現在カリフォルニアにて大麻ユニバーシティを開校し活動している。夢は日本初の、ディスペンサリーを大麻ユニバーシティのみんなと一緒に作ること。

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